輸入戦車
マーク IV 重戦車
| 第1次世界大戦に初投入された英軍の菱形戦車Mk.Iの改良量産型。 武装により57mm砲(6ポンド砲)×2、7.7mm機銃×4の雄型と7.7mm機銃×6の 雌型に分けられるが、日本が購入したのは雌型である。 Data 重量 27.4t 乗員 8 全長 8.0m 全幅 3.2m 全 2.5m 出力 125HP 装甲 12-6mm 速度 6km/h 武装 7.7mmルイス機銃×6 大正7年 研究用として1輌イギリスより購入。 |
A型中戦車ホイペット
| 第1次世界大戦に英国において塹壕突破用の菱形重戦車とは別に追撃用として
開発された。 当時としては高速力を誇った。 日本が輸入したものは後期の武装強化型で7.7mm機銃×4は当時としてはかなりの 強武装だった。 武装の機銃は後に6.5mm改造3年式重機関銃に換装された。 Data 重量 14.2t 乗員 3 全長 6.0m 全幅 2.6m 全 2.7m 出力 45HP×2 装甲 14-5mm 速度 13km/h 武装 7.7mmオチキス機銃×4 大正8年〜9年にかけイギリスより数輌(少なくとも5輌以上)購入。 いろいろ調べましたが、この記述は「帝国陸海軍の戦闘用車輌」デルタ出版にしか記載されていませんでした。 別の文献で裏が取れるまで???です。 |
ルノーFT 17(ルノー甲型)
| 第1次世界大戦中にフランスにて開発された軽戦車。 FTとはフランス語でFaible Tonnage(軽い屯)つまり軽戦車の頭文字。 日本に輸入されたルノーFT 17は数輌が37mm砲搭載車で、残りは改造3年式6.5mm重機銃に換装されたが、試験的に国産の37mm狙撃銃を搭載したこともあった。 Data 重量 6.6t 乗員 2 全長 5.0m 全幅 1.7m 全 2.2m 出力 39HP 装甲 16mm 速度 8km/h 武装 プトー37mm砲×1又は7.7mmオチキス機銃×1 大正8年〜9年にかけフランスより13輌購入(15輌という説もある)。 昭和6年 満州事変でルノーNC型とともに臨時派遣戦車小隊を編成、ハルピン占領等に出撃。 |
ヴィッカース Mk.C
| イギリスの主力戦車MkIIの改良型。英国陸軍において採用を拒否されたため試作された2輌は1輌は日本へ、もう1輌はアイルランドへ売却された。 このMK.Cは他の輸入戦車と違い、当時の戦車先進国イギリスの最新鋭・最優速戦車だった。 初の国産量産戦車八九式戦車の開発に多大なる影響を与える。 Data 重量 11.6t 乗員 4-5 全長 5.5m 全幅 2.5m 全 2.4m 出力 165HP 装甲 6.5mm 速度 32km/h 武装 57mm(6ポンド砲)×1、7.7mmヴィッカース機銃×4 昭和2年 イギリスより研究用として1輌購入。 |
ヴィッカース6トンA型
| イギリスのヴィッカース社が1930年代に開発した輸出用のベストセラー戦車。 この戦車は本来ならば「ヴィッカースMK.E A型」と呼ぶべきなのだがヴィッカース6トンA型の呼び方のほうが通っている。 武装の違いにより機銃搭載の双砲塔型のA型、47mm砲搭載の単砲塔型のB型に大きくわけられる。 本国では採用されなかったが各バリエーションタイプが、中華民国、フィンランド、ソ連、ポーランド、ブルガリア、タイなどに輸出された。 日本には機銃搭載の双砲塔型のA型で無線機を搭載したタイプが輸入されたようである。 車体重量が7トンであったため7トン戦車とも呼ばれた。 Data 重量 7.4t 乗員 3 全長 4.9m 全幅 2.4m 全 2.1m 出力 80HP 装甲 13-5mm 速度 35km/h 武装 7.7mmヴィッカース機銃×2 昭和5年 研究用として1輌購入 |
ルノーNC 27(ルノー乙型)
| 1927年ルノーFTの後継機種として開発された。 日本には昭和5年に輸入され、従来からあるルノーFTをルノー甲型、ルノーNCをルノー乙型と呼ぶようになった。 日本に輸入されたルノーNCは37mm砲搭載型とオチキス機銃搭載型であったが、後にほとんどが改造3年式6.5mm重機銃に換装されている。 Data 重量 8.5t 乗員 2 全長 4.4m 全幅 1.7m 全 2.1m 出力 60HP 装甲 30-8mm 速度 18.5km/h 武装 37mm砲×1又は機銃×1 昭和5年 フランスより1個中隊分購入(10輌ほど)。 昭和7年2月 上海事変に実戦投入 |